【感想】ジョンとばななの幸せってなんですか
- 作者: ジョン・キム,吉本ばなな
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2016/01/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
"でも死を意識したとき 、やっぱり怖いんですよね 。 「ああ 、まだいっぱい悔いが残っているな 」って 。"
"最悪を想定するということは 、 「幸せになるための技術 」でもある。
最悪を想像することは 、 「いま自分ができること 」を認識する作業である。"
"そうすることで想像する前よりも現状が幸せに感じられる 。
だから 、 「幸せ 」になるための 1つの技術といえるかもしれません 。"
"自由がないから責任も感じない 。その考えは 「伝染 」していく"
--------------------
確かに、日々生きてる中で幸せについて考える瞬間は少ない。それを改めて考えさせてくれる本であった。
身近な人の死だったり、自分が危険な目にあったり、「生」を失うかもしれないと追い詰められた時くらいしか真剣に考えない。「私の後悔ない生き方ってなんだろう」って。
--------------------
私の場合、考えた時期は3回あった。
1回目は、母方の祖父が亡くなった時である。ちょうど大学1年生で、事故によるものだったので、突然でものすごいショックを感じたのを覚えている。
「私はおじいちゃんに何かしてあげられたかな」「天国のおじいちゃんに自慢できる生き方しないと」と悲しみと生きる責任を感じた。
2回目は、ニューヨークに1人で行った時だ。現地で知り合う人が、皆自己主張が激しくて、「あなたはどういう人?日本ってどんな国?なんでニューヨークきたの?」と聞かれた時、なにも語れなかったのを覚えてる。
またブロードウェイミュージカルも有名であり、観劇しながら「アメリカンドリーム」っていいなぁと思った。
将来の夢を持つことは自由。私は強く思えば、なんだってなれるかも。
そう思ったのはミュージカル観劇の影響だ。
3回目は、大学2年の時に原因不明の高熱が数週間続いた時だ。
何件病院を回っても、検査しても、原因は分からない。
このまま一生ベットの中で過ごすのか、とも思った。
その時思ったのは、
「もっと色々な知らない世界をみたい」
「色んな国に旅行にいきたい」だった。
知らないことをもっと知りたい。
--------------------
でも、
ニューヨークにいったり
自分探し為にインドにいったときに、
この行動で私は何が得られたんだろうか?
目的持たないでいっても、何も得られてない。
どこにいっても私は私でしかなかった。
矛盾している。
ただ、言えることは
「行ったことの後悔より、行かなかったことのの後悔は心理的に大きい」ということだ。
自己満足といわれればその通りであるが、
私は、誰かに認められる為に生きているわけではない。
最期の瞬間に、「全てやり尽くした」と自分で思えるためにやりたいことは、全てやる。
その中で何を選ぶのか、何に重きをおくのか、何を目標としてやっていくのか明確にした方が、
自己満足➕周囲の理解が得られ、
より濃い人生を送れるから、
目的をもった行動の方がよりベター、ということではないだろうか。