【感想】映画 余命1ヶ月の花嫁をみて
もし、自分が同じ立場だとして
好きな人がガンだと、知った時に
『恋人』として相手のことを支える決意が出来るだろうか。
これが例えば、家族だったら
『家族』として支えるしか他ないけれど
恋人は、まだ相手のことをどんどん知っていく段階。
付き合う過程で、相手のことを好きじゃなくなって別れることは、お互い健康の状況でも日常的にあることだ。性格の不一致とか、価値観の違いとか。
もし、付き合ったとして、上記にあげるような、ガンとは全く関係のない性格の不一致や価値観の違いを感じて別れたいと思った時、
相手に、病気と失恋と2つの悲しみを背負わせてしまう。
そして、時に失恋は生きる気力を失わせてしまうこともある。
だから、この映画で主人公の旦那さんは
そんなことを全て考えた上で、
『どんなことがあっても、この人と一緒に生きたい』と思い、
決断して交際をスタートさせたんだと思う。
私たちは、気軽に付き合ったり合わなかったら別れたり、して
なんで運命の相手と出会えないんだろうともやもやしているけれど、
結局のところ、
相手ではなくて、自分のことが大事だから
相手の魅力に気づくことが出来なかったりする。(私の価値観と違う、私の気持ちを察してくれないなど)
この映画を通じて思ったのは、
単に乳ガン奮闘記ではなく、
【人を愛するということは、相手を喜ばせる気持ちを持ち続けること】なんだということ。それを持ち続けられるかどうかは、運命の相手かどうかではなく、【自分の覚悟】なんだということ。
皮肉にも、ガンという病気のせいで余命が決められ、【覚悟】をしないといけない状況になったことで、
人を愛することを本気で考えさせるし、
太郎ちゃん(旦那さん)は千恵さんを支えることが自分の使命だと思ったんですね。